アレルギーテスト(RIPT)
ヒトを対象としてアレルギー性について確認する代表的な試験法としてRIPT (Repeated Insult Patch Test)が挙げられます。
あらかじめ皮膚アレルギー性リスクがないことを十分に確認した上で、ヒト皮膚アレルギーを起こさないことを確認するために実施されています。
アレルギーとは・・・
~皮膚アレルギー発症のメカニズム~
化学物質がアレルギー性接触皮膚炎を誘発する性質を皮膚感作性という。
皮膚感作性は、被験物質(化学物質)を皮膚に繰り返し接触させ、その後に被験物質を単回接触させることにより生じる紅斑、浮腫、落屑などの変化 を指標とする特異的皮膚反応である。
アレルギー性接触皮膚炎は遅延型過敏症とも呼ばれ、細胞性免疫、特に活性化されたTリンパ球がその反応の主体となり、花粉症やアトピー性皮膚炎のような抗原抗体反応を主体とする即時型アレルギーとは発症機構が異なる。
アレルギー性接触皮膚炎とは・・・
アレルギー性接触皮膚炎の臨床症状は、ほぼ湿疹反応である。
症状は、発症部位や症状の持続期間に依存し、急性の場合は、痒みを伴う紅斑、丘疹、小水疱を呈し、滲出液を伴うこともある。
一方、慢性に経過した場合は、苔癬化を伴う痂皮や亀裂などを呈することがある。
通常,湿疹反応や 小水疱、痂皮などの症状は原因物質が接触した部位を 超えて認められ、これは刺激反応と異なる点である。
アレルギーテスト(RIPT) ご依頼のタイムフロー
引用元:接触皮膚炎診療ガイドライン 2020
化粧品の安全性評価に関する指針2015 【編集】日本化粧品工業連合会(’15.11)
安全性試験の教育・研修テキスト第4版 一般社団法人日本安全性試験受託研究機関協議会